高断熱・高気密化した住宅の中で、開放型石油ストーブは危険です。それこそ一昔前に建てられた木製建具を使って隙問風に悩まされる住宅ならまだしも、空気が汚れる心配は少ないでしょう。しかし、中途半端に高断熱・高気密化した住宅で、このような生活をしたら……。新築間もない家も古い家もまったく同じように家の前に、18リットルの灯油ポリタンクがずらっと並ぶ光景を目にします。灯油を配達するタンクローリーが、ポリタンクの中に灯油を満杯にして去っていきます。
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この光景からわかるのは、冬場の暖房の多くに「今でも灯油ストーブが使われている」ことです。灯油を燃焼させる暖房機は、空気を汚しながら燃焼させた灯油と、同量の過剰な湿度を発生させてしまうことを知っていますか。住宅が変わったにもかかわらず、生活の習慣やパターンが変わらなかったことからさまざまな問題が発生しました。窓の周りはもちろん、ビニールクロスのように呼吸をまったくしない石油でつくられた化学建材の表面結露が避けられないでしょうし、タンスや押入れも結露に悩まされることは間違いなでしょう。新建材で覆われた建物の構造体内部も同様で、グラスウールなどの断熱材も結露によって断熱性能を低下させ、躯体が腐りシロアリの絶好の餌になるのです。おまけにこのような生活は、極端なほどの住宅内各部の温度差を引き起こします。家の中を移動するたびに、温度差が体に負担をかけることになってしまいます。